会社設立ではどうして発行可能株式総数を事前に定める必要があるのでしょうか。

 

会社は様々な場面で、追加の資金を必要とすることが多くあります。

方法として考えられるのが借入、社債発行、増資などです。

 

しかし、増資についてあまり無制限に行えば、他の第三者が多数の株式を取得することにより、

既存株主の持ち株比率が低下してその発言権は小さくなってしまう可能性が考えられます。

 

ここで事前に発行可能株式総数が定められていれば、発行済株式数と見比べることで

今後どれだけ株式が発行される可能性があるのか、自分の発言権が小さくなる可能性があるのか、

前もって知ることができるというわけです。

つまり発行可能株式総数を定めておく理由は、既存株主を保護する意味合いが強いということですね。