以上、資本金に対する考え方を最後にまとめておきましょう。
○資本金を少なくする方向の考え方
1、そもそも現在は法律上、資本金をいくらにしても良い。
2、税金面では少なくとも資本金は1,000万円未満にしたほうが良い。
3、手続き上、起業家が実際に通帳で入出金できる金額の範囲内でなければならない。
4、もし資本金だけで資金が足りなくなった場合でも代表者や金融機関その他からの
借入で対応できる可能性はある。
○資本金を多くする方向の考え方
1、対外的な信用度、イメージとしては金額の大きい方が良い。
2、会社設立直後に何らかの許認可取得を目指している場合は、
必要な金額にしなければならない。
ご参考までに、当事務所が取り扱う堺市内の会社設立では資本金100万円から500万円が
件数としては一番多いところです。
なお資本金についてはお金だけではなく、自動車などの物(現物)を充てる現物出資という
方法もあります。
こちらは別の記事で解説しておりますので、参考になさって下さい。