反対に合同会社設立のデメリットは何が挙げられるでしょうか。

 

最大のデメリットは「株式会社と比較して知名度が低い」「低コストの会社というイメージ」です。

これらは事業運営上、ハンディとなるかもしれません。

 

例えばある取引で株式会社と合同会社が競合している場合、条件面に大差がなければ、

発注元はその取引を株式会社のほうに発注するのではないでしょうか。

なぜなら発注元の担当者はよく知らない「合同会社」よりも、自分たちと同じ組織形態である

「株式会社」のほうが何となく無難、安全と思うからです。

 

これは従業員の採用活動に関しても同じことが言えると思います。

求職者は知名度が低く、株式会社に比較して小規模なイメージのある合同会社に応募することは

ためらうことでしょう。

株式会社に負けず劣らず成長している合同会社であっても、やはり社名から受けるイメージは大きなものがあります。

 

もう一つ、合同会社の社員(出資者)の議決権は平等に一人一票与えられるという点も

デメリットとして挙げておきます(株式会社は出資金額に議決権が比例する)。

社員一名であれば問題ありませんが、複数の社員がいる場合は社員間で対立が生ずると意思決定が滞ります。