こちらの記事では堺市東区・建設資材卸売業の創業融資成功事例をご紹介します。
掲載画像は日本政策金融公庫からのご融資のお知らせ(承認通知)です。
☆ 事例解説 ☆
【お客様の業種:建設資材卸売業】
【融資申込金額:700万円】
【融資承認金額:500万円】
【成功事例についてのコメント】
今回は減額承認のケースをご紹介しましょう。
堺市東区で設立された建設資材卸売業のお客様です。
卸売業、特に建設資材となれば運転資金(仕入資金)は相当額必要です。
さらに昨今、建設資材に限らず「材料」と名の付くものは値上がり傾向が鮮明ですから、手元資金はどれほど潤沢でも困ることはありません。
本件の代表者は業界経験が長く、過去の人脈を生かして創業当初から中堅商社数社と取引を開始され、調達先も国内海外に手堅く分散して確保されています。
その状況をわかりやすくまとめ、それなりの自信をもって提出した案件でしたが、残念ながら結果は減額承認となりました。
本件は案件そのものより、公庫全体として創業融資のスタンスに変化が生じつつある結果としての減額かもしれません。
2020年以降、コロナ対策の特別融資が実施されたことで公庫の融資残高は異常なまでの増加を続けています。
さらに、これから返済が始まるコロナ特別融資は、不良債権化する割合が通常融資の数倍に上ると見込まれています。
その間接的な影響として、創業融資や一般融資に対しては公庫がやや保守的になりつつあるのではないでしょうか。
もともと無担保無保証を基本とする創業融資は500万円が上限の目途とされており、そのハードルを超えるためには相当の材料が必要でした。
それがここ数年、低金利下で民間金融機関との競争が激化して、金額的な部分もやや緩和されていた面があります。
創業融資に対して公庫のスタンスが今後厳しくなるのか注視の必要がありそうです。