合同会社について、金銭的・手続的な短所、大きなデメリットは特にありません。

合同会社についてもしデメリットがあるとすれば、それはイメージ面の問題です。

 

日本国内における企業の大半は株式会社です。

特に有名企業はほぼ全てが株式会社、例えばトヨタ自動車やパナソニックも株式会社ですね。

我が国において、「株式会社」という名称には一定の信頼感が形成されていると言えるでしょう。

 

一方で合同会社は2006年にスタートした新しい制度なので、名称そのものにまだ知名度がありません。

有名企業にも、合同会社はほとんど存在しませんね。

さらに、多少制度に詳しい人なら、合同会社は何らかの理由で小規模・低コストを指向した企業であることを知っています。

 

このような知名度のなさ、あるいは低コストのイメージは、長く営業を続ける上で、目に見えない損失を持たらす可能性があります。

新規の取引先は、同じ取引条件なら株式会社と合同会社のどちらを選ぶでしょうか。

求人の応募者は、同じ待遇なら株式会社と合同会社のどちらを選ぶでしょうか。

これらを考えると、現時点での合同会社最大のデメリットは、イメージによる機会損失であると言えるかもしれません。

 

もう一つ具体的なデメリットとして、合同会社の場合、出資者の議決権は出資金額にかかわらず、全員平等に(一人一票)与えられる点に注意しましょう。

この点は、出資金額に応じて株主の権利が定まる株式会社と大きく異なります。

もちろんこのデメリットは、一人が資本金を全額出資する場合は気にする必要がありません。

合同会社の場合は、株式会社以上に、他人の出資をなるべく受け入れない方向で準備を進めましょう。